マンションリノベーションで確認すること
マンションリノベーションでよくご質問いただいたり、いつも確認させていただくことについてまとめてみました。
マンションリノベーションをお考えの方、参考にしていただけると嬉しいです。
①床の遮音性能について
マンションの管理規約には床材の遮音性能について書かれていることがほとんどで、L-40、L-45以上の遮音性能を有する床材を使用するようにといった指定が多くみられます。
玄関を広げて土間をモルタル仕上げにしたり、リビングの床をタイル仕上げにしているリノベーションを弊社でも施工させていただくことがありますが、マンションによってまれに許可が下りない場合があります。
管理組合に提出する工事届で承認が下りれば工事ができるというようなイメージで心の準備をしておいてくださいといつもお伝えさせて頂いています。
②住設機器について
「キッチンのコンロをガスからIHに変えたい」といったご質問を受けることがあります。
マンションは各戸によって電気容量が設定されている場合が多いのですが、電気容量が足りていればIHに変えられる可能性があります。
ですが、管理組合でIHへの変更不可と決められている場合もありますので、どうしてもIHにされたい方は内覧の際にブレーカの容量と管理組合への確認をしておいた方がよいです。
「浴室の追い炊きをつけたい」
追い炊きをつける場合、浴槽のお湯を一度温め直すのに給湯器へ戻る配管が1本追加で必要になります。
配管を1本増やせるスペースがあるのか、無ければ躯体に配管の穴を開けて配管を通す方法もありますが、躯体は共用部分になりますので管理組合の許可が必要になります。
基本的には躯体に配管穴をあけるのは難しいと考えていただいた方が良いかと思います。
追い焚き機能がなくてもお湯を温かくキープする方法もありますのでそちらで対応をしていくか、どうしても追い炊きが必要な場合は追い炊きがついている物件を購入されるのをオススメします。
③PSについて
よく間取り図に書いてある「PS」とは「パイプスペース」の略です。
1階から最上階まで繋がっている共用の排水管が入っているのがパイプスペース。
このパイプスペースの位置は変えられません。
なので、水周り(キッチン、浴室、トイレなど)がPSにどのように繋がっているかで、水周りをどこまで動かせるかが決まってきます。
排水がきちんと流れる勾配も必要になってくるので段差をつけることもありますが、水周りの移動もPSとの関係性で可能になってきます。
④工事が始められる時期について
マンションリノベーションの工事の流れとして、まずは工事届を管理組合に出すところから始まります。
工事届に提出する図面はこのような内容で進めますよという書類なので、ある程度間取りや仕様が決まった状態のものでなければいけません。
工事届が理事会で承認が下りれば工事に入ることができます。
今までの経験上、工事届は工事を始める2週間前程度に提出をしてくださいという場合が多いですが、中には工事届を1カ月前に提出してくださいというマンションもあります。
この時期には引越しをしたいのですぐ工事に入って欲しいというご要望でも、管理組合の規約によってはすぐに工事に入れない場合もありますのでご注意ください、、、。
今回ご紹介したのは一部ですが、マンションそれぞれで取り決めが違いますので、今お住まいのマンションのリノベーションをお考えの方は一度管理規約をご用意いただき、これからマンションを購入する方は購入前に確認をするか、リノベーション会社の方に内覧に同行をしてもらうのがオススメです。
かなり長文になってしまいました💦
ここまでお読みいただきありがとうございます!!皆さんの参考にしていただけると幸いです。
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