STORY
新しい生活の始まりと同時に奥様の御祖父様のお家を受け継ぎ、リノベーションをされたS様。当初は築45年の日本家屋の面影を残しながら、新しいデザインを組み合わせる形も考えましたが、何度も打合せを重ね、ご自身のお好きなものを存分に取り入れた、現代的ながらも自然の温もりも感じる、全く新しい空間に生まれ変わりました。
LDKのメインになるキッチン背面には細やかな凹凸のある端正なタイルを張ることで、空間にささやかな表情が出るように工夫しました。こだわりの造作キッチンは緻密に計算された収納棚を計画し、ダイニング側にはシナベニヤの框の細工を施し、自然に溶け込むような質感を大切にしました。空間を印象づける素材を慎重に選び、照明器具がもたらす陰影が空間を飾るインテリアとなるようにコーディネートしました。