F様との出会いは2年前の内覧会。数年の時を経てこうして大切な家づくりをお任せいただきました。奥様からお好きなものやイメージの画像を共有いただき、色や素材への思いを大事にしたプランを考えていきました。
キッチンの腰壁をモルタルにしたいというご要望には、色が沈んでお部屋の雰囲気が暗くなってしまう心配があるため、モールテックスという素材をご提案しました。モルタルのニュアンスを持ちながら色のバリエーションもあり、ひび割れしにくい特徴もあります。また、条件の合う家具が見つからなかったときには、造作でデザインやサイズのご要望をかなえました。そのほか生活の中心である1階をより充実させるために2階の床材を無垢からシートにして費用を抑えるなど、事前に伺っていたご予算をもとにご要望を実現していきました。
奥様はご自宅でアクセサリー製作などの仕事をされており、1日の大半をリビングで過ごされます。キッチン、洗面、浴室、ランドリールームの配置にこだわり、お子さんの様子を見ながら仕事と家事を両立できる生活導線を確保しました。構造上の問題で動かせない柱は動線や視界を遮らないよう空間になじませ、その柱を活用して収納スペースにするなど、デメリットをメリットに変えていきました。
空間全体で使う色数を少なめにして、モノトーンで統一。クールな印象になりすぎないように無垢材で温かみをプラスし、ご夫婦が選ばれたインテリアとの相性を見ながらモールテックスやタイルの仕上げのバランスも調整していきました。F様の雰囲気と調和する、まとまりのある空間に仕上がりました。